<社労士の横顔シリーズ> 市川 恵 氏(社会保険労務士法人 恵社労士事務所)

執筆: 『人事労務の基礎知識』編集部 |

市川 恵 氏(社会保険労務士法人 恵社労士事務所)

全国各地の社会保険労務士に、その人となりを聞くインタビュー。今回は、東京都杉並区の「社会保険労務士法人 恵社労士事務所」代表、市川恵 氏の話を伺います。

日芸・演劇学科卒業後、様々な業種を経て社労士に

ー 社労士になるまでの経歴を教えてください

大学は日本大学の芸術学部だったんです。演劇学科で、演技の勉強をしていました。

当時は氷河期真っただ中で、新卒でも派遣や非正規雇用が普通の時代でした。ご想像が難しくないと思いますが、日芸生(特に演劇演技)は企業に就職するという意識が低い(笑)んです。私も例にもれずで、特に就職活動もしないまま卒業しました。

卒業後は、フリーランスとしていろいろな仕事をしていたのですが、新卒セミナーの司会の仕事をしたことがきっかけで、住宅販売の会社の人事部に、新卒の採用担当として入社することになりました。この会社は、残業時間が大変長く、いま風の言葉で表現すれば「ブラック」な会社ではありましたが、一緒に働いていた人たちの人間的魅力が大変強く、毎日が楽しかったです。

次に勤めた会社は、法律的には非常にクリーンでしたが、前の会社に比べると人間関係の密度が薄くドライで、決して明るい職場ではありませんでした。この2社の落差から「法律だけが人事労務ではないし、人間関係だけでは、大きくなるのに限界がある」と身をもって実感しました。

決まりや法律などの「しくみ」と、人間関係やメンタルヘルスなど「こころ」との「両輪」を大事にすることが、人事労務の現場には大切だと思います。

ー 社労士になったきっかけを教えてください

「社会保険労務士」という存在を明確に意識したのは、長時間労働の職場で、人員不足やメンタルヘルスの対応などの対応をしていた当時だったと思います。同僚や上司が、契約していた社会保険労務士に業務や組織の悩みなどを話して、処理しているのを目にするうちに、社労士の仕事内容に対しての理解も深まっていきました。

本格的に社労士になろう!と勉強を開始したのは、転職の内定を得て当時勤めていた会社を退職したら、その転職先の会社がリーマンショックの影響で倒産してしまって、、、その時に、専門性を高める事が必要だと強く思ったためです。退職後は、無職になってしまったので、がむしゃらに勉強し、独学で一年で合格しました。

私は、フリーランサーを経て、様々な業界で様々な社会経験・人生経験をしてきました。その当時は大変な経験も多かったですが、現在社労士としてさまざまなお客様にご対応する際に、その経験が強い武器になっていると感じています。

「会社の人事部の一部」であるように、気軽に相談していただけるように心がけています。」

ー どのようなお客様が多いですか?

企業規模でいうと、5名~200名の小規模な会社が多いです。

業界は、特定しているわけではありませんが、飲食業・IT系企業が多いです。

依頼内容は日常の相談、社会保険や雇用保険の書類作成代行、給与計算を、顧問契約という形でお任せいただいています。

弊社の特徴は、ほとんどが顧問契約のお客様であることです。継続してかかわることで、その会社の特徴やクセ、重視していることなどを知り、通常業務以外でも助成金や健保加入、就業規則の作成等、必要で役に立つことを提案できます。

「社労士は『会社の人事部の一部』であるように、気軽に相談していただける存在です。」

ー 最後に、読者の方にメッセージをください

管理部門・人事労務の事務で奮闘されている方は、女性の方が多いのではないでしょうか?以前は、私自身もその一人でした。また、私は仕事一筋で生きていく予定で独立開業したのですが、開業5年目にして出産し、育児と仕事の両立に頭を悩ませることとなりました。それ以降、育児休業のことなどの相談も深い情報までお伝えできるようになり、事務担当の方と盛り上がる事も多くなりました。

管理部門は、成果が見えにくい部署ではありますが、関連する法律や決まりが多く、専門的な知識が求められると思います。また、会社と従業員の間に立つことは心理的にも非常に負担が大きいと思います。社労士は、「会社の人事部の一部」であるように、気軽に相談していただける存在です。決して「偉い先生」ではありません(笑)ので、ぜひお気軽にお声掛けいただければ幸いです。

なお、弊社で多い契約形態として、社会保険事務手続きや人事管理などの設定は弊社で行い、月次の給与計算は、事務担当の方が作業するという形があります。密に連携が取れますし、ダブルチェックも可能です。すべて社労士に任せるより、費用も安く済むのでオススメです。

 

ー 人生経験豊富な市川さんの包容力を、たくさん感じました。ありがとうございました。

いえいえ。こちらこそありがとうございました。繰り返しになりますが、社労士は怖い存在ではありません。ぜひお気軽にご連絡下さい!

「社会保険労務士法人 恵社労士事務所」について

顧問契約をした場合に受けられるサービス

顧問契約は、月額一定料金を頂戴し、日常的に発生する人事・労務問題についての相談にご対応する他、下記のようなサービスをご提供します。

  • 社員の入社/退職時の雇用保険、社会保険(健康保険・厚生年金)の資格取得/喪失の手続き
  • 社員の業務上/通勤途中のケガ(いわゆる労働災害(労災))の発生時に生じる手続き
  • 社員の扶養家族が増加/減少した時(結婚・出産・離婚・死亡など)に生じる健康保険証の変更手続き
  • 社員の住所や姓名に変更があった時(結婚など)の雇用保険・社会保険などの変更手続き
  • 社員の健康保険関連の給付(出産一時金・傷病手当金)手続き
  • その他:契約によっては、社員の毎月の給与計算や勤怠管理業務

※チャットやクラウドサービスを用いてお客様と情報を共有したり、会社によっては担当の方に一部の作業を行っていただくなど、個別のお客様ごとに、サービス内容をカスタマイズし予算を軽減することもできます。ご興味を持たれた方は、下記連絡先からお気軽にお問い合わせ下さい。

顧問契約の料金

  • 初期費用:1ヶ月分
  • 従業員10人までの会社の顧問料:〜3万円/月
  • それ以上の会社の顧問料の考え方: 価格表を提示いたしますのでご連絡ください

顧問契約外のサービス内容・料金

ー 顧問業務以外で、依頼の多い仕事Best3を教えてください。

【1位】就業規則の作成・労務内容見直し

  • 3~4回、1回2時間程度打ち合わせで作成します。
  • 顧問契約がない場合は月額30,000円・1年契約、またはスポットで400,000円程度となります。

【2位】セミナー・研修

  • 労務管理やマイナンバーの取り扱いなどの研修、扶養についてや産休・育休についてのセミナー等、会社のご要望に合わせて研修やセミナーを提供します。
  • 打ち合わせ・作成費用(5万~10万程度)、当日講師費用として1時間2万~となります。

【3位】助成金申請

  • 顧問先様の会社で活用できる助成金の提案。
  • 100,000円~成功報酬20%程度となります。

問合せ先

社会保険労務士法人 恵社労士事務所

事務所名:社会保険労務士法人 恵社労士事務所

住所:〒167-0051 東京都杉並区荻窪4-31-11中田ビル202

業務対応可能エリア:東京・神奈川・千葉・埼玉 他、手続きは全国可能

営業時間:平日 9:00~18:00

電話番号:03-5335-7905

メールinfo@megumi-sr.com

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