プレミアムフライデーを導入する場合のメリット・デメリットを解説!

執筆: 『人事労務の基礎知識』編集部

プレミアムフライデーってニュースなんかで耳にしたことがあるけれど、どんな制度だったかな?実際に導入されたの?自分には関係ないと思っている方も多いのではないでしょうか。でも、意外と身近な企業が導入を検討しています。第一回目の実施は平成29年2月24日であるプレミアムフライデーについて、今回は解説します。

プレミアムフライデーとは?

 

平成28年12月12日、官民連携のプレミアムフライデー推進協議会において、新しい余暇としての「プレミアムフライデー」の実施方針・統一ロゴマーク等が決定されました。
ハッピーマンデーや、シルバーウィークに続いて官民あげて新しく推奨される余暇の内容は「月末の金曜日は15時に仕事を終えて帰りましょう!」というコンセプトのプレミアムフライデーです。

政府がプレミアムフライデーを導入するねらいは?

昨今、ブラック企業や、過労自殺など労働環境について様々な問題が浮上していますね。政府は労働者の余暇時間を創出することにより、どのような効果を期待しているのでしょうか。余暇時間が新たにできることによって、労働者が買物や旅行、家族との団欒など、充実した幸せな時間を過ごす機会が増えること、余暇時間を利用してボランティアや地域行事等に参加し地域コミュニティの醸成が図れること、外食や観光等によって消費活動を促し景気刺激となることなどがあげられます。
これによって、多くの人が「生活の豊かさ」や「幸せ」を感じることができるような働き方になるように、政府はライフスタイルの変革を推奨しています。

プレミアムフライデーの過ごし方

新しい余暇といわれても、ピンとこないな。どんな風に過ごせば良いのかなと思われている方に、他の人はどのように考えているのか、プレミアムフライデー普及事務局でもある株式会社博報堂の博報堂行動デザイン研究所の調査結果を見てみましょう。
プレミアムフライデーの過ごし方のトップは「旅行」で31.5%。金曜夕方出発、土曜帰宅の一泊1.5日の旅行が人気のようです。食事や買い物、行楽スポットにでかける等も人気のようです。金・土曜日と楽しんで、日曜日はゆっくり休むという外出と体の休暇のどちらも目論むダブルエンジョイ派ばかりではありません、反対に「自宅でのんびり過ごす」というような目一杯休息したい自宅派も30.3%と高い割合を占めています。その他、親・親族の墓参りなど気になっていたことに活用するという人もいるようです。
それぞれに合った過ごし方で、余暇を活用できると良いですね。

プレミアムフライデーのメリット・デメリット

メリットは?

  • 休みが取りやすくなる
    自主的には有休が取りにくい職場の場合、プレミアムフライデーのように公に推奨される終業時間であれば、帰りやすくなり余暇が楽しめるかもしれませんね。
  • 余暇の充実と消費活動の活性化
    少し早く退社できるだけで、ゆっくり買い物をしたり、旅行に出かけたり、イベントやコンサートを楽しんだりすることもできるでしょう。それによって消費が活性化し経済が上向くという効果もあるでしょう。プレミアムフライデーが広まると、それに付随してサービス業が様々な企画を模様してくれ、楽しみ方も増えるかもしれません。
  • 平日にやりたかったことができる
    また、これまでは行き辛らかった、平日しか空いていない役所などの公共機関や銀行といった金融機関などにも行きやすくなり、手続きのために会社を休むことも少なくなるかもしれません。

デメリットは?

  • 月末の金曜日限定だと、休める業種が限られる
    土日が休みの業種は休前日のプレミアムフライデーを楽しめますが、土曜日が休みではない業種もありますよね。明日も仕事では羽目は外しにくくなります。
  • サービス業は逆に仕事が増える
    プレミアムフライデーに買い物や旅行を楽しむ人がいれば、一方で、そのために仕事が増えてしまう商業施設やイベント業などのサービス業に従事している人もいます。その方々の余暇はどうなるのでしょうか。
  • 別の日の残業が増えて本末転倒
    また、月末の金曜日は経理上等で忙しく、15時以降に終業となると他の日に残業をしなければいけなくなる業態もあるでしょう。
  • 公共機関が混雑する?
    平日に行けないと思っていた銀行や役所などの公共機関もプレミアムフライデーを導入した場合、窓口が混雑してしまい返って時間を取られるという不都合も生じてしまうかもしれません。

どのような企業が導入しているのでしょうか?

プレミアムフライデー当日に全休・午後半休の取得を奨励する住友商事株式会社やフレックスタイム制度の活用により退社奨励時間を推奨するソフトバンク株式会社、その他株式会社USENや大和ハウス工業などプレミアムフライデー導入企業の話題が続々とが新聞等を賑わせていますね。
プレミアムフライデーの取り組みに賛同する企業・団体は1500近くに上っています。ロゴマークの使用にいたっては2342社が申請しています。

まとめ

政府と企業が連携して推奨するプレミアムフライデーの導入は始まったばかりです。月末の金曜日という曜日や時間に縛られることなく、企業ごとに休みがとりやすい日を模索したり、フレックスタイム制などを活用する等の対応もあるのではないでしょうか。これまでの就業慣習を変えるためには、仕事の見直しも必要となるかもしれません。折角の取り組みです。休みなんか取れないと撥ねつけるのではなく働き方を考えるひとつのきっかけにできると良いですね。

参考:プレミアムフライデーHP

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『人事労務の基礎知識』編集部
『人事労務の基礎知識』編集部
株式会社BEC内で、Gozal(ゴザル)の編集制作を担当する部門です。社会保険労務士/弁護士/税理士などの専門家執筆陣とともに、中小企業の労務・給与計算担当の方が実務上感じる不安を払拭できるよう、情報発信しています。「こんな記事を読みたい!」とTwitterやFacebookでメッセージいただければ、可能な限り執筆いたします。