新卒初任給、カテゴリ内の最高給は女性に。〜2017年6月分調査より〜
執筆: 『人事労務の基礎知識』編集部 | |
2017年の初任給に関する調査結果が、厚生労働省より公表されました。
この調査結果は、毎年7月に実施される「賃金構造基本統計調査」の一部で、10人以上を常に雇用する事業所で新卒者採用への初任給が確定している15,378事業所から回収した結果を集計したものです。
院卒女性・大企業入社が「239,600円」で最も高給(※企業規模別)
企業規模を大企業(1,000人以上)、中企業(100〜999人)、小企業(10〜99人)に分け、最終学歴別に初任給を調べたところ最も初任給が高いのは大学院卒で大企業に就職した女性の「239,600円」となりました。大企業入社の大学院卒男性は「236,800円」となっています。
大卒以下の場合、軒並み男性の方が初任給が高いという結果になりました。
全ての最終学歴において、初任給額は前年を上回り、大学卒、高専・短大卒、高校卒においては昨年に続き、過去最高を更新しています。
院卒女性・教育学習支援業入社が「249,700円」で最も高給(※業界別)
主な業界別に初任給を見てみると最も初任給が高いのは大学院卒で教育・学習支援業に就職した女性の「249,700円」でした。
大学卒では、男性は「学術研究、専門・技術サービス業」(217,000円)、女性は情報通信業(216,400円)が最も初任給の高い業界となっています。
なお大学卒の情報通信業は、女性の方が男性より初任給が高い結果となりました。
大卒は千葉女性が「226,200円」で最も高給(※都道府県別)
都道府県別で初任給を見ると最も初任給が高いのは千葉の大卒女性で「226,200円」となっています。
東京よりも初任給が高いのは、岩手・千葉・岐阜の大卒女性のみでした。
まとめ
男女ともに、全ての最終学歴で初任給は前年を上回っており、大学卒、高専・短大卒、高校卒では昨年に続き最高額を更新しています。
企業規模別に大企業との初任給格差を見てみると、昨年に比べて大学卒では格差が拡大していますが、高校卒では縮小する結果となりました。
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