[2017年度版]ユニークな人事制度が魅力の海外企業
執筆: 『人事労務の基礎知識』編集部 | |
海外にはユニークな人事制度を持つ企業がたくさんあります。人事制度は自社の個性をアピールする手段として重視され、優秀な人材を確保するために欠かせないものになっています。日本に比べて人材の流動性が高い海外において、どのような“人の目を引く人事制度”が導入されているのか見ていきましょう。
いい仕事をしてもらうために、遊び資金を支援
いい仕事をするには、遊びも真剣に。遊びから得たインスピレーションは、仕事に生かせるということでしょうか? 会社からの補助で映画を観たり、遊びに行けるのはうれしいですね。
Genentech テーマパーク割引
Genentechは、アメリカのバイオベンチャーのパイオニア的な企業。従業員は会社があるカリフォルニア州の美術館やテーマパークなどで、入館料が割引になります。カリフォルニアにはディズニーランドやサンタ・クルーズ・ビーチ・ボードウォークといったスポットがあるので、これはうれしいですね。
参考URL:https://www.gene.com/careers/benefits/perks
Insomniac Games 会社のお金で映画鑑賞
アメリカにあるInsomniac Gamesは、『プレーステーション』などのビデオゲームの開発会社で映画鑑賞を推奨する「ムービー・デー」という日があります。映画のチケットとポップコーンの料金を会社が支給してくれるそうです。ゲーム製作の企業にとって、映画は単なる娯楽というよりも、勉強する場と言えそうですね。
参考URL:http://www.insomniacgames.com/careers/benefits-perks/
ヘルスケアをバックアップ
健康に働くために、会社のバックアップは心強いですね。「ここまでやるの?」という例を紹介します。
Clif Bar 社内ジムを利用して給与が出る!?
Clif Barは、山登りなど運動しながら栄養が摂れる機能性シリアルバーのメーカー。その事業内容にふさわしく、社内にはダンススタジオやヨガルームまで備えたフィットネスセンターが完備されています。さらに、このフィットネスセンターの利用した時間を、1週間に2時間30分までの利用分を有給にしてくれるというのがスゴイ! 従業員に本気で「健康に努めなさい」と言っているようなものですね。
参考URL:http://www.clifbar.com/who-we-are/careers
Asana 机の費用に1万ドル?
プロジェクト管理ソフトを手がけるAsana。従業員がデスクまわりの環境を整えるために、1万ドルを出しています。多くの人は、ボタン一つで立ってでも座ってでも使い勝手のいい電動式の机を購入するとか。立って仕事をすることが多いエンジニア従業員が多い同社ならではの選択ですが、じつは健康上も立って仕事をする方がいいという統計もあるそうです。
参考URL:http://mashable.com/2011/08/07/startup-employee-perks/#fGCETCb2skqO
まだある個性的な人事制度
人事制度は多種多彩。その企業の個性がよく出ているものをピックアップしました。
Mars ペット同伴で仕事ができるオフィス
ペットフードの「ペディグリー」、お菓子の「M&M’s」などのメーカーであるMarsはアメリカの企業。ペットと出勤し、仕事をすることができます。ペットのいる職場だと、人間関係も円滑になりそうですね。ちなみに、日本法人であるマース・ジャパン・リミテッドのペットケア事業部のオフィスでも、ペット同伴可です。
参考URL:http://www.mars.com/japan/en/careers/how-we-work.aspx
Google 私生活を全面サポート
大手検索サイトを運営するGoogleのアメリカオフィスは、最強の福利厚生を誇ることで有名です。仕事に集中するため、生活面のさまざまなサービスを提供しています。ヘアカットやクリーニング、DVDレンタルといったきめ細かいサービスはもちろん、パーティーのプランニングやハロウィーンパーティーで着用するアクセサリー探し、といったサービスにも応じています。
参考URL:http://toyokeizai.net/articles/-/77315?page=2
RockYou いいアイデアに贈られる金の首振り牛トロフィー
ソーシャルゲームや広告を手がけるRock You。全従業員を対象に、仕事に関するさまざまなアイデアを募っています。6週間ごとに開かれるミーティングでYou Rock賞を選び、表彰しています。You Rock賞にノミネートされた人には、金色の牛が首を振るトロフィーと副賞が贈られるとか。副賞は現金や有給休暇、iPadなど、従業員が自由に選ぶことができます。
参考URL:http://mashable.com/2011/08/07/startup-employee-perks/#fGCETCb2skqO
Qualcomm 従業員が寄附をすると、会社も同額寄附
Qualcommは通信機器、半導体の開発を手がける企業。従業員が非営利団体に50ドル以上寄附すると、同額の資金を会社も寄付します。また、非営利団体でボランティアを15時間すると、会社は従業員に250ドルを支払ってくれます。
参考URL:https://benefits.qualcomm.com/#/content/509
まとめ
今回はアメリカ企業のユニークな人事制度をご紹介しました。「金の首振り牛トロフィー」のような、ちょっと遊び心のあるものから「寄附やボランティアへの補助金」といった真面目なものまで、さまざまな制度がありますね。こうした制度から、企業の社風や文化が垣間見られるかと思います。新たな人事制度を考えているなら、自社の風土、理念を従業員や転職希望者にいかにアピールするかを念頭に置いて、考えてみるといいと思います。
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