<社労士の横顔シリーズ> 鈴木圭史氏(ドラフト労務管理事務所)
執筆: 『人事労務の基礎知識』編集部 | |
全国各地の社会保険労務士に、その人となりを聞くインタビュー。今回は、大阪市東成区で「ドラフト労務管理事務所」を開設されている、鈴木圭史氏の話をお伺いします。
「学生時代の教科書は、いまだに事務所の書棚の見えるところにあります。」
ー 今回は、よろしくお願いします。まず、社労士になったきっかけから教えていただけますか?
はい。大学時代は経済学部でしたが、2年生のころ「労働法」という科目をとったんです。労働法は土曜の履修科目で同じ科目をとっている友人がいなかったのでいつも一人。教室内も、曜日の関係で閑散としていました。その静かな環境で一生懸命(?)教科書を読んでいたことを思い出します。
学生時代の私は、漠然と「このルールで世の中の人が働いているんだ」と、労働法に関心を持ち始めていったんです。
ちなみにその時の教科書は労働法の権威である菅野和夫先生の緑の「労働法」です。改訂版も購入していますが、学生時代の教科書はいまだに事務所の書棚の見えるところにあります。この本から社会保険労務士としての人生が始まったと思うと感慨深いです。
ー 土曜日の静かなキャンパスで抱いた想いが、今まで続いていらっしゃるんですね。素敵だと思います。
ありがとうございます。でも、他方で学生時代は器用なタイプではなく、「自分はダメな人間だな」なんて思うこともありました。「自信のある人間になりたい」と思って将来の自分についていろいろ模索し、自己分析を繰り返しました。
自己分析の過程で、「労働法が面白いな」と感じていたことをふと思いだし、労働法を活かして人の役にたてる「社会保険労務士」になろうと決意しました。その後、勉強を重ねて平成12年に社会保険労務士試験に合格、平成20年に独立し、ドラフト労務管理事務所を設立しました。20年近くたった今も学生時代の想いが継続しているなんて想像もつきませんでしたよ。
人材サービスでの勤務経験で、幅広いご相談に対応
ー どのようなお客様が多いですか?
専門は労働相談です。人を雇用している会社は、すべてお客様となり得ます。
独立前、人材派遣や製造請負をメイン業務でやっている会社の本社で9年ほど勤務させてもらった経験があります。最後は会社の監査役にも就任しました。その関連で社外取締役等の立場から経営に関与させて頂いたり、人材サービス業を営むお客様が多いこともあり、また「派遣元責任者講習」という人材サービスを営むなら必須の法定研修の講師も担当させて頂いています。
人がサービスの事業体なので労働問題の事前解決、訴訟等になる前に解決の方向にもっていく方法論をお示しすることが多いです。長時間労働・派遣事業の運営上の問題等で労働基準監督署や労働局の活動が現在顕著ですが、起こった問題を改善すること等にも注力をしています。
その他はウェブでお問合せを頂くこともあります。当事務所は『ヤフー知恵袋』や『教えて!goo』等の専門家として認定を頂き、実名で質問に回答をしています。その延長線上で直接事務所にご連絡を頂戴するというケースも増えてきました。
ー インターネットでもご活躍とのこと。心強いです!
「問題解決の“ドラフト”を提案したい」
ー 読者である、中小企業の人事労務担当者にメッセージをいただけませんか。
事務所名である“ドラフト”という言葉は野球やビールの宣伝等でよく耳にする言葉かと思われます。
しかしながら、辞書で確認すると「線で描く」という語源があり、「草案を描く」や「ひな形」という意味もあります。社会保険労務士事務所として関与するお客様が日々抱える問題を解決するための「草案を立案する」こと、言い換えれば、「問題解決の“ドラフト”を提案したい」という意味合いからドラフト労務管理事務所と名付けました。
ともに日々発生する問題を改善していきましょう!
ー 事務所名の由来も納得いたしました。お忙しい中、貴重なお話を伺うことができました。ありがとうございました。
「ドラフト労務管理事務所」について
顧問契約をした場合に受けられるサービス
顧問契約は、月額一定料金を頂戴し、日常的に発生する人事・労務問題についての相談にご対応する他、下記のようなサービスをご提供します。
- 労働相談
- ドラフト労務ニュースという情報誌の配布
- 社員の入社/退職時の雇用保険、社会保険(健康保険・厚生年金)の資格取得/喪失の手続き
- 社員の扶養家族が増加/減少した時(結婚・出産・離婚・死亡など)に生じる健康保険証の変更手続き
- 社員の住所や姓名に変更があった時(結婚など)の雇用保険・社会保険などの変更手続き
- 会社の移転、支店や拠点の増減に関連した、労働・社会保険上の手続き
- 労働保険料の1年間分の保険料を計算して申告する「年度更新」の手続き
- 社員の健康保険関連の給付(出産一時金・傷病手当金)手続き
※個別のお客様ごとに、サービス内容をカスタマイズすることができますので、ご興味を持たれた方は、下記連絡先からお気軽にお問い合わせ下さい。
顧問契約の料金
ー 顧問契約の費用感を教えてください。
- 顧問契約として初期費用:3万円。
- 従業員10人までの会社の顧問料:3万円/月。
- ※それ以上の会社の顧問料の考え方: 在籍人数に応じて料金表がありますので、お申し付けください。
顧問契約外のサービス内容・料金
ー 顧問業務以外で、依頼の多い仕事Best3を教えてください。
【1位】労務監査サービス(会社の健康診断)
会社の労務管理上のリスクが現在どこにあるのかを確認します。労働局や労働基準監督署等が行う行政監査の模擬監査だとお考え頂くとご理解を得やすいでしょう。働く人が受診する定期健康診断のように会社も定期的に法律に則った運営ができているのかを確認することにより、さらに良い環境を生み出すことができます。問題点がでれば改善方法をともに考えさせてください。このサービスを利用して頂くと労働局や労働基準監督署等からの行政監査があっても慌てることなく対応することができます。ご用命を頂ければ行政監査にも立ち会い、指導事項があれば改善を提案させて頂きます。※1事業所 20万円~
【2位】労働者派遣・職業紹介の許可申請、及び運営指導
人材ビジネスを開始するときの許可申請を代行します。現在多く問合せを頂いているのが、特定派遣事業からの許可申請の代理業務です。当事務所は派遣元責任者講習の講師業務を担当している社会保険労務士が在籍しているので実運営の指南もお任せください。※1事業所 20万円~
【3位】労災認定の事務代理(障害年金の申請事務)
過労死や過労で体調を崩し、障害が残った際の事務手続きを代行します。厚生年金などの障害認定の事務手続きもあるのですが、調査をしているとその原因が業務上の可能性が予見されることもあります。厚生年金や国民年金の障害年金に比べて労災の障害年金のほうがトータルでみると手厚いケースがあるので、そのことも念頭において手続きに従事しています。※着手金 10万円~ 成功報酬20%~
問合せ先
事務所名:ドラフト労務管理事務所
住所:〒537-0025 大阪市東成区中道3丁目15-16 毎日東ビル4階(JR玉造駅より東へ徒歩3分)
業務対応可能エリア:全国(社会労働保険の提出代行は電子申請を採用中なので全国どこでも対応可能です。)
営業時間:平日 10:00~19:00
電話番号: 06-4307-3931
問合せメールアドレス: contact@draft-sr.com
Webサイト1:http://www.draft-sr.com/
Webサイト2:http://mbp-osaka.com/draftsr/
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