産業カウンセラーとしても医療・教育機関で活動。社労士・茅根真由美さんの横顔
執筆: 『人事労務の基礎知識』編集部 | |
今回の社労士の横顔シリーズは、東京・練馬の特定社会保険労務士、茅根真由美さんにお話を伺いました。
チャレンジする人の応援や、相談相手となる事が多かったです
ー社労士になるまでの経緯を教えてください
大学卒業後、旅行会社に就職し、主にシステムの企画開発部門で10年間働きました。
旅行会社を辞めたのは、夫の転勤や出産といったライフイベントが重なり、苦渋の選択でした。ただ、それまでも第一子を育児しながら働いていたので、その過酷さと危うさが混在する生活に見切りをつけ、今後のキャリアを考える良い機会だと前向きに考えました。
夫の赴任地で二人目、三人目の出産、子育てをしながら社労士と行政書士の資格試験勉強を続け、両資格とも取得することができました。その後は、設計調査会社や、行政書士事務所などで時短労働をしつつ自身のキャリアプランを考えていました。
一人目の時は、子育てによって自分の生活がどれだけ変化するかという事を正確にイメージできず、今後のキャリアについての方向性を決め兼ねていたのですが、二人目が生まれ、いよいよこれからの自分のキャリアの方向性を改めて定めなければという思いが強くなり三人目の時に自分で何か事業を展開しようと決めました。
元々、何かチャレンジする人の応援や、相談相手となる事が多かったので、それを自分のライフワークとすることにしました。また、自身が社会保険制度を利用したり、勉強したりするうちに、この制度を有効に活用できず悩んでいる方が多いのではないか?との思いに至りました。
具体的に、どうするか?
自分の働き方を考えていくうちに、社労士として職場の「人」に関する課題を解決していきたいと強く思うようになりました。
そして三人目の子どもが保育園に上がり、ある程度自分の時間を確保できるようになったタイミングで「かやね社会保険労務士事務所」を開業しました。
人権・ハラスメント関連の相談窓口や、講師のお仕事が増えています
ーどのようなお客様が多いですか?
友人から紹介されたのをきっかけに、医療機関の労務相談や手続きのお仕事をいただくことが多いです。医師国保についての手続きや医療現場の労務環境は独特ですので経験を積んでさらにお役にたてるようにと思っています。
また、産業カウンセラーとしても活動しており、大学などで人権に関する相談員も行っています。昨今、ハラスメントが社会問題となっていますので、みなさん大変高い関心をお持ちだと感じます。
教育現場である大学は、人権問題についての意識が高く、相談員としても学ぶことが多いです。 毎年新入生を迎える時期に人権意識や相談窓口の周知、アカデミックハラスメントの定義や、デートDV、ストーカー、バイト先でのトラブル等、被害者、加害者にならないための啓発教育も行っています。
企業でもストレスチェックや産業医による面接指導等、安全衛生に関する措置は必須ですが、職場内でのハラスメントも大変大きな問題です。働き方改革と合わせ、ハラスメントを防止する企業風土を目指す研修も行っておりますので、法人担当者の方で、長時間労働やハラスメント問題について悩んでいらっしゃる方がいましたら、お気軽にお問い合わせください。
個人で、年金問題を抱えていらっしゃる方もお気軽にご相談ください
ー最後に、読者の方へのメッセージをお願いします
週に数回、年金相談の現場で相談業務にも携わっております。企業で従業員様のライフプランを検討なさっている方はもちろんですが、障害年金や遺族年金、自身の年金記録問題など、個人で年金問題を抱えていらっしゃる方もお気軽にご相談ください。
プライベートでは、私の家族は祖父母も入れて7人の大家族です。
家族の中に老人もおり、これからは介護も差し迫った問題です。
私自身、家庭と仕事の両立、キャリアに悩みながら試行錯誤してきましたので、自身のの働き方に悩んでいる方の役に立ちたいという思いから昨年キャリアコンサルタントの資格もとりました。
今後はそういった方々のキャリア形成の支援もしていきたいと思っています。
介護保険などを含め、社会保険の制度は知らないと損することが非常に多いです。
私自身も育児休業を取得したり、雇用保険の手当を受けたり、社会保険の制度を随分利用してきました。でも、情報を持たず困難な選択をする方も多いです。
そんな時は選択肢を多く持ち、可能性を広げるお手伝いをしたいと思いますので、どうぞお気軽にお声掛けください
「かやね社会保険労務士事務所」について
顧問契約のサービス内容
顧問契約に含まれるサービス
- 社員の入社・退職時に雇用保険や健康保険・厚生年金の資格取得や喪失の手続き
- 業務上のケガ・通勤途上のケガ、いわゆる、労働災害(労災)が発生したときの届出
- 社員に扶養家族が増えたり減ったりする場合(結婚・出産・離婚・死亡など)の健康保険証の変更手続き業務
- 社員の住所や姓名が変更された時の雇用保険・健康保険などの変更手続き業務
- 健康保険関係の給付(出産一時金・傷病手当金)手続き
- その他日常的な労務関係の相談・質問へのご対応
顧問契約の費用感
- 従業員10人未満の会社の顧問料:20,000円/月〜
- ※労働保険年度更新(6月)・社会保険算定(7月)は顧問料の1ヶ月分で承ります。
- それ以上の会社の顧問料の考え方:従業員人数とご依頼内容に応じて変動します。お問い合わせください。
顧問契約外のサービスで依頼の多いお仕事のBest3を教えてください
- 研修講師:(1)労務管理及びハラスメント研修、(2)社会保険制度全般、(3)年金業務などの研修講師として出張します。一日研修及び半日研修で、半日の場合の予算は4万~5万となります。※東京都以外の場合、旅費交通費を別途頂戴します。
- 年金請求:障害年金、遺族年金、無年金の方の記録確認及び請求を代行します。費用は、成功報酬として障害年金の場合、年金額の1.5か月、あるいは初回支払額の10%となります。
- 就業規則作成:新規作成の他、法改正対応やリーガルチェックをお請けします。はじめて規定を作成される場合、期間は2〜3ヶ月、費用は20万〜30万円となります。
問合先
- 事務所名:かやね社会保険労務士事務所
- 住所:東京都練馬区練馬1-20-1
- 業務対応可能エリア:首都圏 ※研修講師は全国対応
- 営業時間:平日 9:05~17:00
- 電話番号:03-6914-5437
- 問合せメールアドレス:kayane_office@ybb.ne.jp
- Webサイト:http://www.kayanesr.com/
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