おすすめの年末調整システム12選を徹底比較|選び方まで解説
執筆: SaaS辞典 編集部 | |
このように考えていませんか?
年末調整は業務量が多く、負担に感じている会社も多いのではないでしょうか。
1年に1回しかないため、ノウハウもなかなか貯まりませんよね。
そんな時に役立つのが年末調整システムです。
しかし、年末調整システムは数が多く、どれにしたら良いか迷ってしまうことが多いかと思います。
そこで、この記事ではおすすめの年末調整システムについてわかりやすく解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
- 年末調整システムは効率的に年末調整ができるシステムのこと
- 年末調整システムのタイプは年末調整特化型、給与計算システム付属型、労務管理システム付属型の3種類
- 年末調整システムのおすすめは freee人事労務 など
- 年末調整システムを比較するポイントは使いやすさなど
- 年末調整システムのメリットはヒューマンエラーを防げることなど
年末調整システムとは?
年末調整システムとは効率的に年末調整ができるシステムのことです。
企業では年に1回、従業員の所得税額を決定するために年末調整を行います。
年末調整システムを導入すると年末調整システムを自動化し、最小限のシステムで申告が可能になるため大変便利です。
しかも、税制の改正にも年末調整システムが対応してくれるため、計算も簡単になります。
Web上でいつでも申告できるようになるため、導入するのがおすすめです。
年末調整システムの3つのタイプ
年末調整システムのタイプは主に以下の3つです。
年末調整特化型
年末調整システムのタイプとしてまず挙げられるのは、年末調整特化型です。
年末調整特化型とは、年末調整だけができる年末調整システムのことです。
とはいっても給与について必ずしも1から入力が必要というわけではありません。
給与計算システムと連携することでスムーズな年末調整が可能になります。
特に導入がおすすめなのは、給与計算システムがすでに導入されている場合です。
年末調整特化型であれば必要最低限の機能しか含まれていない代わりに、低料金で導入することが可能になるからです。
給与計算システム付属型
年末調整システムのタイプとしては、給与計算システム付属型も挙げられます。
給与計算システムの中には、年末調整の機能が含まれている場合があります。
そのため、給与計算システムを導入してしまえば、給与計算の業務も含めてまとめて効率化できてしまいます。
ちなみに、給与計算システムは勤怠管理システムと連携すると便利に使うことができます。
勤怠管理システムに入力された勤務情報をもとに給与を計算し、算出された給与をもとに年末調整が可能になるからです。
また、年末調整の時、勤怠管理システムに入力された扶養情報を活用することも可能になります。
労務管理システム付属型
年末調整システムのタイプとしては、労務管理システム付属型も挙げられます。
労務管理システムの中には、年末調整が可能になる機能が含まれている場合があります。
労務管理システムは労務全体を効率化するため、給与計算システムよりも幅広い範囲での業務効率化が可能になります。
具体的には、労務管理システムでは入退社の手続きから給与計算、引っ越しや結婚などのライフイベントにともなう手続きにも対応しています。
まだ労務管理システムを導入していない場合には、導入を検討する余地があるでしょう。
おすすめの年末調整システム12選
おすすめの年末調整システムは主に以下の12個です。
- S-PAYCIAL with 電子年調申告
- freee株式会社「freee人事労務」
- 株式会社エフアンドエム「オフィスステーション年末調整」
- 株式会社マネーフォワード「マネーフォワードクラウド年末調整」
- 株式会社オービックビジネスコンサルタント「奉行Edge年末調整申告書クラウド」
- jinjer株式会社「jinjer給与」
- 株式会社フリーウェイジャパン「フリーウェイ給与計算」
- 弥生株式会社「やよいの給与計算」
- 株式会社SmartHR「SmartHR」
- 株式会社Techouse「クラウドハウス労務」
- 株式会社Donuts「ジョブカン労務HR」
- さくら情報システム株式会社「さくら情報システム年末調整Web申告」
- 株式会社CSS-consulting「HybRid」
それぞれの年末調整システムについて詳しく見ていきましょう。
S-PAYCIAL with 電子年調申告
S-PAYCIAL with 電子年調申告はweb上で年末調査の操作を行うのでスマホ・PCを利用していつでもサービスを利用することができます。
年末調整書類の作成、回収、配布の手間を省くことで従来よりも効率よく年末調整を完了させられます。
S-PAYCIAL with 電子年調申告の料金
月額1500円〜
freee株式会社「freee人事労務」
出典元:freee株式会社 企業HPより
freee株式会社の「freee人事労務」は中小企業に向けた人事労務システムです。
もちろん年末調整や給与計算にも対応しているため、これ1つで年末調整を行えます。
電子申告の要件にも対応しており、ペーパーレス化も実現可能です。
freee人事労務の料金
freee人事労務は3名までの場合、月額3980円になっています。
一方、4名以上の場合には、追加で1IDあたり500円がかかります。
株式会社エフアンドエム「オフィスステーション年末調整」
株式会社エフアンドエムの「オフィスステーション年末調整」は労務管理システムの1機能である年末調整システムです。
オフィスステーション自体は労務管理システムなのですが、必要な機能だけ選び取って利用できるため、自社に合った形で、最小限の費用で導入することが可能です。
ちなみに、オフィスステーションの他の機能としては、労務管理、給与明細発行、有給管理、マイナンバー管理などがあります。
その上、すべての機能について、30日間の無料トライアルも設定されています。
また、年末調整単体で用いる時にも、他社の給与計算システム、勤怠管理システムなどと連携して利用できます。
オフィスステーション年末調整の料金
オフィスステーション年末調整は1年間1IDあたり500円とお得に導入できます。
株式会社マネーフォワード「マネーフォワードクラウド年末調整」
出典元:株式会社マネーフォワード 企業HPより
株式会社マネーフォワードの「マネーフォワードクラウド年末調整」はクラウド型の年末調整特化型システムです。
マネーフォワードが提供している給与システムと連携して利用するのも便利ですが、もちろん他社の給与システムと連携することも可能で、単独での導入でも問題ありません。
ペーパーレスで年末調整を行いたい企業向けに、e-Tax、eLTAX連携をして電子申請することも可能です。
詳細な機能としては、Web上で書類を配布し、回収や訂正まで同じシステム上で可能になります。
アンケート形式の設問に答えていけば簡単に年末調整をできるのが魅力です。
マネーフォワードクラウド年末調整の料金
マネーフォワードクラウド年末調整は5名までの場合、月額2980円で利用することができます。
6名以上の場合には、1IDあたり100円の追加料金が発生します。
また、30名以上で利用する場合や、中堅企業以上、IPO準備中の場合には別途見積もりを依頼する必要があります。
株式会社オービックビジネスコンサルタント「奉行Edge年末調整申告書クラウド」
出典元:株式会社オービックビジネスコンサルタント 企業HPより
株式会社オービックビジネスコンサルタントの「奉行Edge年末調整申告書クラウド」はブラウザから簡単に申告書を作成し、電子的に年末調整ができる年末調整システムです。
常に最新の法律に対応しているため、最新の法令に即した年末調整対応が可能になります。
他の奉行製品と一緒に利用することもできますし、他社の給与システムとCSVで連携することも可能です。
ちなみに、他の奉行製品としては、給与業務を効率化できるもの、マイナンバーに対応できるもの、などがあります。
奉行Edge年末調整申告書クラウドの料金
奉行Edge年末調整申告書クラウドの料金は従業員20名までの場合、年間8000円になっています。
jinjer株式会社「jinjer給与」
出典元:jinjer株式会社 企業HPより
jinjer株式会社の「jinjer給与」は13000社以上から導入されている給与管理システム付属型の年末調整システムです。
給与管理システムに付属しているため、年末調整の他に、給与管理、勤怠管理など主に8種類の機能を利用することが可能です。
また、同社が提供するjinjer人事と連携することで、従業員情報を参照して効率的に年末調整することが可能になります。
もちろん、他社のシステムとCSVを通じて連携することも可能になっています。
jinjer給与の料金
jinjer給与の料金は1IDあたり月額500円になっています。
株式会社フリーウェイジャパン「フリーウェイ給与計算」
出典元:株式会社フリーウェイジャパン 企業HPより
株式会社フリーウェイジャパンの「フリーウェイ給与計算」は年末調整の計算から電子申請まで完全に対応することが可能な給与計算システムです。
給与や賞与について明細を作成して、従業員にメールで送信することまで可能です。
クラウド型のシステムで、法律の改正にも高いスピードで対応してくれます。
中途で入社した社員の前職の情報を入力できる点も魅力的なシステムです。
フリーウェイ給与計算の料金
フリーウェイ給与計算の料金は5名までの場合、永久に無料になっています。
6名以上んの場合には、人数に関係なく月額1980円で利用することになります。
弥生株式会社「やよいの給与計算」
出典元:弥生株式会社 企業HPより
弥生株式会社の「やよいの給与計算」は中小規模の事業者向けの給与計算システムです。
充実した機能と入力をサポートする機能が充実しており、使いやすいシステムになっています。
年末調整ができるのはもちろんのこと、給与計算からマイナンバー管理まで幅広い業務を効率化できます。
「あんしん保守サポート」という、サポートが1年間無料で受けられるサービスも魅力的です。
やよいの給与計算の料金
やよいの給与計算の料金は以下のとおりです。
料金 | |
---|---|
セルフプラン | 35,200円(税込) |
ベーシックプラン | 35,200円(税込) |
トータルプラン | 58,410円(税込 |
株式会社SmartHR「SmartHR」
出典元:株式会社SmartHR 企業HPより
株式会社SmartHRの「SmartHR」は労務管理システムとしてNo.1の地位を確立しているサービスです。
SmartHRでは労務を全般的に効率化することができ、使いやすさが重視されている点も高く評価されています。
情報をCSVで出力することで、給与計算システムと連携することも可能です。
年末調整機能については、従業員にアンケート調査を行い、その結果をもとに年末調整書類を作成します。
SmartHRの料金
SmartHRの料金は要お問い合わせになっています。
ただ、30名までなら無料プランも用意されているので注目です。
株式会社Techouse「クラウドハウス労務」
出典元:株式会社Techouse 企業HPより
株式会社Techouseの「クラウドハウス労務」は手厚いサポートを受けられる労務管理システムです。
ヒアリングシートを使った導入支援から、導入後のフォローまで充実しています。
年末調整はシステム上で従業員情報を収集し、書類を作成することが可能です。
労務管理全般に対応したシンプルなシステムで注目を集めています。
クラウドハウス労務の料金
株式会社Donuts「ジョブカン労務HR」
出典元:株式会社Donuts 企業HPより
株式会社Donutsの「ジョブカン労務HR」は使いやすさに定評があるジョブカンシリーズの労務バージョンです。
もちろん年末調整システムも含まれており、簡単に年末調整を実現可能です。
同社が提供する勤怠管理システムや給与計算システムと連携することで、より効率的な年末調整を実現できるでしょう。
スマホにも対応しており、どこからでも申請が可能になっています。
ジョブカン労務HRの料金
ジョブカン労務HRは5名までの場合、無料プランが用意されています。
さくら情報システム株式会社「さくら情報システム年末調整Web申告」
出典元:さくら情報システム株式会社 企業HPより
さくら情報システム株式会社の「さくら情報システム年末調整Web申告」はグッドデザイン賞2020を獲得したデザインが魅力的な年末調整システムです。
給与計算システムから出力されたCSVデータを用いて年末調整ができるシステムになっています。
大企業向けの機能も搭載されており、多くの会社におすすめできるシステムです。
さくら情報システム年末調整Web申告の料金
さくら情報システム年末調整Web申告は最低利用人数500名になっています。
株式会社CSS-consulting「HybRid」
出典元:株式会社CSS-consulting 企業HPより
株式会社CSS-consultingの「HybRid」は低価格での利用が可能な労務管理システムです。
年末調整から入退社手続きまでまとめて効率化できます。
従業員にスマホから必要な項目を入力してもらう形式であり、必要最低限の手間で年末調整を実現可能です。
HybRidの料金
HybRidの料金は1IDあたり月額150円になっています。
年末調整システムを比較する6つのポイント
年末調整システムを比較するポイントは主に以下の6つです。
ポイント①:使いやすさ
年末調整システムを比較するポイントとしてまず挙げられるのは、使いやすさです。
年末調整システムでは従業員から情報を集めなければならないことも多いです。
そのため、従業員がうまく操作できないと混乱が生じ、むしろ年末調整が非効率になってしまう可能性があります。
また、ミスを検出する機能が付属してれば、年末調整がスムーズに進むことが期待できます。
ポイント②:提出状況を管理しやすいか
年末調整システムを比較するポイントとしては、提出状況を管理しやすいかも挙げられます。
年末調整システムでは従業員からアンケートを収集する場合が多いですが、この時に重要になってくるのが提出状況の管理です。
提出状況を管理しやすければ、従業員から効率的にアンケートを収集でき、迅速に年末調整を進めることができます。
未提出者に一括でメールを送信できるからです。
ポイント③:他システムとの連携性能
年末調整システムを比較するポイントとしては、他システムとの連携性能も挙げられます。
年末調整システムは単独では十分な能力を発揮できない場合があります。
年末調整をするためには、従業員の情報を集めたり、給与を計算したりする必要があるからです。
そのため、従業員の情報を管理する労務管理システムや給与情報がわかる給与計算システムとの連携は重要です。
システムをCSVデータで連携するのか、それともAPI連携になっているかも合わせて確認すると良いでしょう。
ポイント④:料金
年末調整システムを比較するポイントとしては、料金も挙げられます。
同じような性能の年末調整システムで迷ったら、最終的には料金で選択することになるでしょう。
料金を比較する時には、どのくらいの機能が付属しているかを考慮した上でオトクなシステムを選ぶのがおすすめです。
ポイント⑤:帳簿の種類の豊富さ
年末調整システムを比較するポイントとしては、帳簿の種類の豊富さも挙げられます。
年末調整で用いる帳簿はもちろんのこと、それ以外の帳簿でも発行できると便利な場合は多いでしょう。
特に電子申請に対応した帳簿を多く作れると業務を効率化しやすいと言えます。
ポイント⑥:導入形態
年末調整システムを比較するポイントとしては、導入形態も挙げられます。
年末調整システムはクラウド型が主流ですが、中にはオンプレミス型やパッケージ型も存在します。
自社の状況に合わせた導入形態を選ぶべきでしょう。
年末調整システムの3つのメリット
年末調整システムのメリットは主に以下の3つです。
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット①:ヒューマンエラーを防げる
年末調整システムのメリットとしてまず挙げられるのは、ヒューマンエラーを防げることです。
細かな入力作業ではどうしてもヒューマンエラーが発生してしまう可能性があります。
その点、システムなら人間のようなミスはしませんし、計算も早いという特徴があります。
メリット②:入力作業を削減できる
年末調整システムのメリットとしては、入力作業を削減できることも挙げられます。
年末調整システムでは自動入力機能も充実しており、必要最低限の入力で書類が完成するようになっています。
入力作業の削減により大幅な効率化を実現可能と言えます。
メリット③:差し戻し・回収を効率化できる
年末調整システムのメリットとしては、差し戻し・回収を効率化できることも挙げられます。
年末調整システムでは、従業員からのアンケート収集を管理できる機能も付属しています。
アンケート未提出者に一括送信で催促することもできるため、効率的な年末調整が可能になります。
年末調整システムの2つのデメリット
年末調整システムのデメリットは主に以下の2つです。
デメリット①:使い慣れるまで時間がかかる
年末調整システムのデメリットとしてまず挙げられるのは、使い慣れるまで時間がかかることです。
システムを導入するということは、これまでのやり方を変えるということですから、当然慣れるまではある程度非効率になります。
充実したサポートが付属していると使い慣れるまでに時間がかからないでしょう。
デメリット②:社員の協力が必要
年末調整システムのデメリットとしては、社員の協力が必要なことも挙げられます。
年末調整システムを導入すると、これまでと年末調整のやり方が変わります。
従業員からアンケートを取る必要がある場合も多いため、アンケート回答に協力してもらう必要があります。
年末調整システムの比較のまとめ
年末調整システムは効率的に年末調整ができるシステムのことです。
年末調整システムのタイプは以下のとおりです。
- 株式会社エフアンドエム「オフィスステーション年末調整」
- 株式会社マネーフォワード「マネーフォワードクラウド年末調整」
- 株式会社オービックビジネスコンサルタント「奉行Edge年末調整申告書クラウド」
- jinjer株式会社「jinjer給与」
- 株式会社フリーウェイジャパン「フリーウェイ給与計算」
- 弥生株式会社「やよいの給与計算22」
- 株式会社SmartHR「SmartHR」
- 株式会社Techouse「クラウドハウス労務」
- freee株式会社「freee人事労務」
- 株式会社Donuts「ジョブカン労務HR」
- さくら情報システム株式会社「さくら情報システム年末調整Web申告」
- 株式会社CSS-consulting「HybRid」
年末調整システムは効率的な労務運営に役立ち、会社の業務をより効率化・簡略化できるだけでなく社員一人ひとりのやる気向上にも繋がるというメリットがあります。
この記事で紹介している選び方のポイントやおすすめの年末調整システムを参考にして、まずは資料請求からしてみてください。
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