働き方改革で注目を集める「rework」

執筆: 『人事労務の基礎知識』編集部

rework

政府が強力に推進している「働き方改革」。それに関連し「rework」という言葉を聞くことが増えてきました。
 

この記事は「rework」と名前が付いた製品やサービス、メディアを紹介し「rework」への理解を深めるアシストとなる事を目的として執筆しています。
 

ベストセラー「小さなチーム、大きな仕事」


 

いきなり「rework」で無い書籍を紹介するかと思われるかもしれませんが、この「小さなチーム、大きな仕事」の原書タイトルは「REWORK」。2010年4月にアメリカで出版され、世界中でベストセラーとなりました。
 


 

著者らが所属する「36signals」という会社は、Ruby On Rails というソフトウェアや、Basecamp というWebサービスの開発・運営で広く知られています。
 

少人数の会社ながら、世界中で利用されるソフトウェアやサービスを生み出す背景にある考え方には、これまでの大企業が「是」として行ってきたことを真っ向から否定する考え方が多くみられます。
 

目次を見ると、「会議は“毒”だ(Meetings are toxic)」「ケンカを吹っかけろ(Pick a fight)」「計画とは当てっこだ(Planning is guessing)」など刺激的なタイトルが並びます。
 


 

公式サイトに掲載されているYouTube。「マーケティング5年計画」の書類を持って会議に挑むスタッフたちが、計画書をくしゃくしゃに丸めて投げ捨てる映像が印象的です。
 

日本語翻訳版に比べ、オリジナルの英語版は刺激的な(ケンカを吹っかけている)のが印象的です。
 

REWORK: The new business book from 37signals.(英語)

Googleの働き方改革ポータル「re:Work」

google re:work

Googleが、自社のみならず他社の働き方についての好例や改善のためのアイデア、ツールを共有する目的で、2015年10月から公開を開始したポータルサイト。
 

カテゴリを、「目標設定(Goal Setting)」「採用(Hiring)」「人材育成・開発(Learning & Development)」「マネージャー(Managers)」「人間解析(People Analytics)」「組織(Teams)」「偏見の排除(Unbiasing)」と設定し、それぞれについて解説やツール、エッセイを掲載しています。
 

各カテゴリで紹介されている内容は、興味深いものが多く読んでいて飽きません。例えば「採用(Hiring)」では、採用面接をいかに構造化して成果を上げるか、Googleの好例(と悪例)が紹介されていてインスピレーションが得られます。
 

また「組織(Teams)」では「心理的安全性(Psychological safety)」という概念が紹介されており、参考情報として紹介しているYouTubeでは「自由闊達・無礼講」的な世界観と「責任感」がともに高い組織が最も良いと紹介されています。
 


 

自社の「働き方」についての考え方や方法論を共有すれば、広報や採用活動にも有効に機能すると考えられるので、日本でも同様の働き方ポータルサイトを開設する流れが今後増えるのではないでしょうか。
 

Google re:Work: Let’s Make Work Better.(英語)

新しい働き方 / 営み方を実践するメディア「REWORK」


 

「東京R不動産」の運営で知られる、R不動産株式会社が運営する「新しい働き方/営み方を実践していくためのメディア」。
 

オフィスに求められるものが、大きく変わろうとしている今、新しい時代の感性やニーズに応えるオフィスを提供する必要性を、僕らは強く感じています。それを実現し、次の時代の働き方を提案するためのサイト「REWORK」、オープンします。

 

快適に働けるオフィスの紹介や、オーセンティックな企業による「働き方」をナチュラルに変えるための取り組みを紹介しています。
 

REWORK | 新しい働き方 / 営み方を実践するメディア

新しい働き方に特化した求人サイト「REWORK」


 

クライアント企業の事務作業をオンラインでアシストする「CasterBiz(キャスタービズ)」を運営する、株式会社キャスターが2017年9月末に開設した求人サイト。
 

「リモート勤務」「時短勤務」「週数日のみ勤務」「副業」など、これまでの採用媒体ではマッチングしずらい、エッヂの効いた案件のみが掲載されています。
 

少子高齢化の影響で、採用にダイバーシティが求められる時代にマッチしたサービスです。
 

Rework – すべての人に新しいワークスタイルを

間違えてはいけない「wework」

we-work

コワーキングスペースを世界中で展開するのが「wework」。「re」と「we」を混同して間違えないようにしましょう。
 

と、せっかくなので weworkの紹介もしておきましょう。笑
 

weworkは、ニューヨーク発祥のスタートアップ企業で、アメリカ、カナダ、イギリス、中国、インド、韓国など世界約50都市・100ヵ所で、8万人以上が利用するコワーキングスペースを提供しています。2017年時点の企業評価額は200億ドル(約2.3兆円)を超えると報道されており、ソフトバンクも出資しています。
 

現在(2017年10月)まだ日本ではワークプレイスを展開していませんが、六本木、新橋、銀座に2018年初頭に展開予定であると発表しています。
 

wework – 私たちの仕事は、暮らしの豊かさへ。

まとめ

reworkは、「〜を改訂する」「やり直す」という意味を持った言葉ですが、再び(re)仕事(work)を定義するという用法で近年特別な意味を持ってきています。日本語で対応する言葉は「働き方改革」といったところでしょうか。
 

2010年に出版された「rework」がベストセラーとなったことをきっかけに、近年日本でも「ework」という名称のサービスがいくつか出てきています。
 

働き方改革が進む中「rework」はより注目を集めるワードとなるでしょう。

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『人事労務の基礎知識』編集部
『人事労務の基礎知識』編集部
株式会社BEC内で、Gozal(ゴザル)の編集制作を担当する部門です。社会保険労務士/弁護士/税理士などの専門家執筆陣とともに、中小企業の労務・給与計算担当の方が実務上感じる不安を払拭できるよう、情報発信しています。「こんな記事を読みたい!」とTwitterやFacebookでメッセージいただければ、可能な限り執筆いたします。