倉庫管理システム15選を徹底比較|機能から選び方までわかりやすく
執筆: SaaS辞典 編集部 | |
このように考えていませんか?
倉庫管理システムは工場がある会社を中心に広く役立ちます。
しかし、数が多いため、どのように選んだら良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では倉庫管理システムを詳しく比較していきます。
詳しく見ていきましょう。
- 倉庫管理システムとは倉庫を管理するためのシステム
- 倉庫管理システムの機能は入荷管理、出荷管理、在庫管理など
- 倉庫管理システムのタイプはクラウド型、オンプレミス型、パッケージ型の3つ
- 倉庫管理システムを比較するポイントは提供形態
- おすすめ倉庫管理システムはONEsLOGI/WMSCloudサービスなど
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倉庫管理システムとは?
倉庫管理システム(WMS)とは文字通り倉庫を管理するためのシステムです。
倉庫には日々製品や材料が運び込まれ、そして出庫されていきます。
倉庫管理システムを利用すれば、入荷から在庫、出荷まで総合的に管理し、倉庫をより効率的に利用できるようになります。
具体的には、不良在庫が削減されたり、ロケーション管理を適切に行えたりする効果が期待できます。
ここからは、倉庫管理システムと他のシステムとの違いについて詳しく見ていきましょう。
在庫管理システムとの違い
在庫管理システムとは文字通り在庫を管理するための機能です。
つまり、在庫管理システムと倉庫管理システムでは管理するものが異なるのです。
在庫管理システムでは在庫が倉庫にあってもなくても統合的に管理を行います。
一方、倉庫管理システムは在庫管理以外に、倉庫内のヒトやモノ全般(たとえば設備)の管理を行います。
在庫管理システムは以下の記事でも紹介していますので、ぜひお読みください。
ERPとの違い
ERPとは経営資源を適切に分配し、有効活用するための考え方や、その考え方を実現するシステムのことです。
ERPでは人材管理、顧客管理、会計管理など経営に関わる幅広い範囲を管理することになります。
つまり、ERPと倉庫管理システムでは扱う範囲が異なるのです。
ただし、これはERPを導入すれば倉庫管理システムが不要になるということではありません。
ERPでは基本的に在庫管理システムのようなものが搭載されており、倉庫全体を管理することはできません。
そのため、ERPが社内にあっても、倉庫管理システムを導入する意義は存在するのです。
また、ERPは以下の記事でも詳しく紹介しています。
ぜひお読みください。
TMSとの違い
TMSは配送管理システムを略した表現です。
TMSでは出庫から配送までを管理します。
倉庫管理システムは出庫までの管理になるため、倉庫管理システムとTMSは双方用いるとより効率的な管理を実現できるでしょう。
倉庫管理システムの6つの機能
倉庫管理システムの機能は主に以下の6つです。
入荷管理
倉庫管理システムの機能としてまず挙げられるのは、入荷管理です。
倉庫管理システムの役割は、商品や部品などが倉庫に入荷されるところから始まります。
具体的には、入荷の実績やこれから入荷するモノのリストを作成したりできます。
出荷管理
倉庫管理システムの機能としては、出荷管理も挙げられます。
入荷から始まった倉庫管理システムの機能は出荷が行われるまで続きます。
出荷管理には出荷の指示を行ったり、ピッキングした製品を検品する機能などがあります。
在庫管理
倉庫管理システムの機能としては、在庫管理も挙げられます。
在庫管理では、倉庫内でどこにどのくらい在庫があるのか把握できます。
賞味期限や消費期限について把握することが可能です。
在庫を把握することにより、より効率的な管理が可能になります。
在庫を検索したり、在庫の充填率を計算したり、何を補充する必要があるかリストを作成したりできます。
棚卸管理
倉庫管理システムの機能としては、棚卸管理も挙げられます。
棚卸とは、期末に在庫がどのくらいあるのか確認し、会計上の棚卸資産の金額を確定させる作業のことです。
棚卸管理では必要なデータを作成したり、棚卸を指示したりできます。
棚卸をより正確に把握することで、棚卸にかかるコストを削減できます。
帳簿発行
倉庫管理システムの機能としては、帳簿発行も挙げられます。
倉庫を管理する時には、納品書や発注書などさまざまな書類が発行されます。
入出荷状況などをもとに帳簿を作成し、それを発行できるのです。
また、商品コードやシリアルナンバーなどを記したラベルを発行することも可能です。
返品管理
倉庫管理システムの機能としては、返品管理も挙げられます。
倉庫では入出荷が行われる以外に、返品されてきた商品を倉庫に保管します。
そのため、返品管理機能がないと在庫数を正確に把握できなくなってしまうのです。
倉庫管理システムの3つのタイプ
倉庫管理システムのタイプは主に以下の3つです。
クラウド型
倉庫管理システムのタイプとしてまず挙げられるのは、クラウド型です。
クラウド型では運営会社が展開するクラウド上のサーバーにデータを保存します。
これにより、いつでもどこでも倉庫管理システムにアクセスできるようになります。
また、クラウドは多くの会社が共用で用いるため、他のタイプに比べて低価格で導入することが可能です。
特に初期費用が少なく、月額課金型になっている場合が多いです。
オンプレミス型
倉庫管理システムのタイプとしては、オンプレミス型も挙げられます。
オンプレミス型ではサービスを利用する会社内にサーバーを構築することになります。
自社内からしかアクセスできないため、外出先で利用するのは難しいですが、セキュリティ性能は高めになっています。
そのため、大企業を中心に選ばれるタイプです。
価格は高いですが、自社に合わせてカスタマイズして導入することが可能です。
パッケージ型
倉庫管理システムのタイプとしては、パッケージ型も挙げられます。
パッケージ型では、ソフトウェアをパソコンにダウンロードして利用します。
比較的安価に導入できるという特徴があります。
カスタマイズも可能ですが、カスタマイズしない場合でも選択肢に入ります。
ただ、ソフトウェアをダウンロードした端末でないと使えないというデメリットは存在します。
倉庫管理システムを比較する7つのポイント
倉庫管理システムを比較するポイントは主に以下の7つです。
ポイント①:提供形態
倉庫管理システムを比較するポイントとしてまず挙げられるのは、提供形態です。
倉庫管理システムには上記で紹介したように、クラウド型、オンプレミス型、パッケージ型という3つの提供形態があります。
自社に合わせた提供形態を選ぶと良いでしょう。
基本的にはクラウド型の場合には中小企業を中心とした幅広い企業、オンプレミス型は大企業や高いセキュリティ性能が求められる業界に向いています。
ポイント②:対象規模を確認する
倉庫管理システムを比較するポイントとしては、対象規模を確認することも挙げられます。
倉庫管理システムによって大企業に向いているものもあれば、中小企業に向いているものもあります。
できるだけ自社と同じような企業の導入実績が充実している倉庫管理システムを選ぶのがおすすめです。
ポイント③:対象の業種・業界を確認する
倉庫管理システムを比較するポイントとしては、対象の業種・業界を確認することも挙げられます。
業種・業界によっては特化した使いやすい倉庫管理システムがあるかもしれません。
特殊な業界の場合にはそのままでは対応できず、自社に合わせてカスタマイズできるシステムが必要かもしれません。
このポイントでも、結局のところ自社と同じ業種・業界の企業が導入しているかどうか確かめるのが大切です。
ポイント④:他のシステムとの連携性能
倉庫管理システムを比較するポイントとしては、他のシステムとの連携性能も挙げられます。
倉庫管理システムを他システムと連携できればより効率化できる範囲が広がります。
たとえば、会計系のシステムと連携すれば、経費の処理がより高速に行えるかもしれません。
また、在庫管理システムや販売管理システムとの連携も重要でしょう。
ポイント⑤:使いやすさ
倉庫管理システムを比較するポイントとしては、使いやすさも挙げられます。
倉庫管理システムは幅広く用いられるシステムなので、自然と使う社員も多くなります。
初めて使う社員でも使いやすくないと十分に浸透しなかったり、担当者が質問に忙殺されたりする可能性があります。
ポイント⑥:サポート
倉庫管理システムを比較するポイントとしては、サポートも挙げられます。
初めて倉庫管理システムを使い場合や、社内にIT技術に精通した従業員が少ない場合、サポートは重要です。
疑問があった時にサポートに頼ってもらえば、担当者の負担が増えすぎないからです。
ポイント⑦:カスタマイズが豊富か
倉庫管理システムを比較するポイントとしては、カスタマイズが豊富かも挙げられます。
特に特殊な業態や大企業の場合、デフォルトのシステムでは十分に利用できない場合があります。
自社に合わせてカスタマイズできれば、より効果的に倉庫管理システムを使うことができます。
おすすめの倉庫管理システム10選
おすすめの倉庫管理システムは主に以下の10個です。
ロジザード株式会社「ロジザードZERO」
出典:https://www.logizard-zero.com/
ロジザード株式会社「ロジザードZERO」はECサイト向けでさまざまな商材に対応しています。
同社が提供している店舗管理システムやオムニチャネル支援ツールなどと連携させるのも魅力的です。
他社システムとの連携性能も高く、カートシステム、OMS、後払いサービス、分析ツールなどとの連携が可能です。
日立物流ソフトウェア株式会社「ONEsLOGI/WMSCloudサービス」
日立物流ソフトウェア株式会社「ONEsLOGI/WMSCloudサービス」は世界24カ国への導入実績がある物流ソリューションサービスです。
倉庫の生産性を向上し、誤出荷を防止できるというメリットがあります。
他業種に対応しており、多くの企業で利用しやすくなっています。
APIにより、基幹システムやその他システムと連携可能な点も魅力的です。
株式会社ブライセン「COOOLa(クーラ)」
株式会社ブライセン「COOOLa(クーラ)」はカスタマイズ性の高さが魅力的な倉庫管理システムです。
BtoBにもBtoCにも対応しており、3PL企業でも利用しやすくなっています。
オプションですが、カメラで数量や出荷先に間違いがないかチェックできる物流画像検品システムも搭載されています。
このような特徴から、汎用性がありながらカスタマイズ性も高いソリューションになっています。
株式会社コマースロボティクス「AirLogi(エアロジ)」
株式会社コマースロボティクス「AirLogi(エアロジ)」は800社以上に利用されているクラウド型倉庫管理システムです。
ただシステムを導入できるだけでなく、ハンディーターミナルを1台1ヶ月あたり6500円からレンタルできる点も魅力的です。
料金は出荷数に応じて変動し、月間1000件までの出荷であれば月額1万円からの利用が可能です。
カスタマイズ性にも優れており、ECサイトから上場企業、欧米企業まで幅広い導入実績があります。
サポート体制も充実しており、企業に合わせた最適なカスタマイズ方法も提案してもらえます。
アートトレーディング株式会社「mylogi」
アートトレーディング株式会社「mylogi」はECサイトの運営に適した倉庫管理システムです。
ECサイトは他の業種と比べて品種が多く、それぞれの品種の在庫数が少ないという特徴を持っています。
これに合わせたシステムで、主要なEV受注管理システムとの連携が充実している点が魅力的です。
注文から出荷までまとめて管理できるので、より効率的な倉庫運営を期待できます。
株式会社東計電算「Super-Vision」
株式会社東計電算「Super-Vision」は服飾類、食料品、生活用品などを扱う物流に強みがある倉庫管理システムです。
たとえば、食料品の場合には賞味期限や入荷日などをもとに在庫可能日を算出でき、服飾類の場合にはカラーやサイズ単位での管理も可能になっています。
仕分け作業をするTCと連携すれば、荷主から引き渡される場面から店舗に並ぶまで、物流に関するさまざまなデータを管理できます。
株式会社ダイアログ「W3mimosa(ミモザ)」
株式会社ダイアログ「W3mimosa(ミモザ)」は小規模な企業でも利用しやすい倉庫管理システムです。
機能が豊富で、賞味期限管理、ロケーション管理など150以上の機能が搭載されています。
使いたい機能だけ厳選し、事業が拡大すれば機能を追加することも可能なため、さまざまな企業が導入しやすくなっています。
課金方式は定額に出荷伝票数に応じた料金を足し合わせたものになっています。
シーオス株式会社「Xble(キシブル)」
シーオス株式会社「Xble(キシブル)」は現場経験を持つエンジニアが開発している倉庫管理システムです。
作業工数を削減したり、ミスを防止したりするために役立つ機能が満載です。
初期費用も抑えられるため、小規模な企業でも導入しやすくなっています。
カスタマイズ性も高く、自社の状況に合わせてオプション機能を追加することも可能です。
株式会社関通「クラウドトーマス」
株式会社関通「クラウドトーマス」は物流会社が開発している点が信頼できる倉庫管理システムです。
ハンズフリーでの作業を支援してくれる機能が魅力的です。
ハンディーターミナルの導入支援や、物流全体に関するコンサルティングを受けることも可能になっています。
物流ロボットとも連携することができ、APIで基幹システムと連携することもできます。
手厚いサポートも多くの方に選ばれている秘訣です。
株式会社三谷コンピュータ「W-KEEPER」
株式会社三谷コンピュータ「W-KEEPER」は拡張性の高さが魅力的な倉庫管理システムです。
オプション機能をカスタマイズすれば、数多くの業種に対応します。
短納期で導入でき、1ヶ月だけの利用も可能な点も魅力的です。
必要なオプション機能だけつけられるため、コストも最小限に抑えることが可能です。
倉庫管理システムの3つのメリット
倉庫管理システムのメリットは主に以下の3つです。
メリット①:倉庫管理を自動化できる
倉庫管理システムのメリットとしてまず挙げられるのは、倉庫管理を自動化できることです。
一般的に倉庫では多くの業務が発生しますから、倉庫の管理も大量の業務が発生します。
しかし、倉庫管理システムを使えば入荷、出荷数など自動的に集計してくれる部分が増えるため、倉庫管理のコストを下げることが可能です。
倉庫を管理するスタッフは売上を改善するためにより本質的な業務に専念できるのです。
メリット②:リアルタイムで倉庫状況を可視化できる
倉庫管理システムのメリットとしては、リアルタイムで倉庫状況を可視化できることも挙げられます。
倉庫管理システムではハンディーターミナルなどの端末で入力した情報がすぐにシステムに反映されます。
そのため、タイムラグなく倉庫状況を把握し、より効率的な倉庫管理を実現できます。
ロケーション管理などを徹底すれば、スムーズな出荷を実現できるでしょう。
その上、手作業や目視で商品を数えるわけではないので、作業ミスで正確な在庫を把握できないということもありません。
メリット③:コストを削減できる
倉庫管理システムのメリットとしては、コストを削減できることも挙げられます。
倉庫管理は人件費を始めとして多くのコストがかかっています。
倉庫管理システムを導入すれば自動化できる業務が増えるため、これまでよりも少ない人数で倉庫運営が可能になります。
これによりコストを削減できるのです。
倉庫管理システムの3つのデメリット
倉庫管理システムのデメリットは主に以下の3つです。
デメリット①:初期コストがかかる
倉庫管理システムのデメリットとしてまず挙げられるのは、初期コストがかかることです。
システムを導入するには、やはり初期コストがかかります。
ハンディーターミナルを導入する必要がある場合もあるでしょう。
やがて初期コストは回収できますが、初期コストのために導入できない企業もあるかもしれません。
デメリット②:定着しない可能性がある
倉庫管理システムのデメリットとしては、定着しない可能性があることも挙げられます。
システム全般に言えることですが、会社として十分活用できなければ導入した意味がありません。
担当者はきちんと定着するように支援する必要があるでしょう。
デメリット③:必要な機能がない可能性がある
倉庫管理システムのデメリットとしては、必要な機能がない可能性があることも挙げられます。
倉庫管理は業種や会社によって、必要な機能が異なってくる可能性があります。
特殊な業態や会社の場合には、必要な機能が搭載されていないリスクがある点には注意が必要です。
倉庫管理システムの比較のまとめ
倉庫管理システムとは倉庫を管理するためのシステムです。
倉庫管理システムの機能は以下のとおりです。
倉庫管理システムを比較するポイントは以下のとおりです。
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