働き方改革を考えるブログ7選 [2017年8月版]

執筆: 『人事労務の基礎知識』編集部 |

働き方改革に関するBLOG7選

「働き方改革(Work styles reform)」は、少子高齢化社会を見据え、さまざまな労働力を活用できるように、「同一労働同一賃金」「労働時間の短縮」「残業の削減」など労働環境を改善しようとするものです。
 


 

2016年8月の安倍内閣改造で「働き方改革担当大臣」が設置され、「働き方改革実現会議」が始まって以来、注目度は右肩上がりのバズワードとなりました。
※グラフは「働き方改革」のGoogle内検索数の推移を表現
 

今回は、働き方改革に関連したブログやオウンドメディアの人気記事を7つ紹介します。
 

 

「働き方改革」に騙されるな! 残業は「合理的」だからなくならない

千葉商科大学講師の、常見陽平氏は、残業は“合理的に”発生するといいます。残業について企業にアンケートしても、個々人の能力・資質に起因する回答が少ないのだそうです。
 
日本は「労働生産性の国際比較 2016年度版」で、OECD加盟35ヵ国中22位でしたが、その計算方法のトリックも説明しています。
 
「働き方」の本質的な解決のためには、先人たちの議論と試行錯誤の積み重ねに対しても敬意を払い、検討する必要があると説きます。
 
「働き方改革」に騙されるな! 残業は「合理的」だからなくならない

 

「働き方改革」が、働く人をさらに二極化させている、という事実。

ティネクト株式会社代表の、安達裕哉氏は、企業にとって「働き方」はさほど重要な事柄ではなく、「働き方の前に、国が企業活動の邪魔をしないでくれ」といいます。
 
そして「従業員がどのような働き方をしたら、最も成果をあげることができるのか?」について、データを元に厳密に検証しなければならないと説きます。
 
「働き方改革」が、働く人をさらに二極化させている、という事実。

 

「働き方改革」が目指すのは「労働によって得られる幸福感の追求」

JIN-G CEOの、三城雄児氏は、「働き方改革」の目的は「人間の幸福の追求」だといいます。
 
道具を開発することで人類は進化してきており「人類の初期の働き方改革」は、人間が生き延びるため、生活の安全を保つため、そして豊かに、幸せになるために、働き方を工夫してきたと説きます。
 
「働き方改革」が目指すのは「労働によって得られる幸福感の追求」

 

働き方改革のカギはSONYが実践した「人間性経営」

アレックス株式会社代表の、辻野晃一郎氏は、「働き方改革実行計画」に一定の評価を与えながら、しかし「働く人たちのモチベーションを高め幸福度を上げるための取り組み」が必要だ説き、自身のSONYコネクションを披露します。

 
働き方改革のカギはSONYが実践した「人間性経営」

 

働き方改革、ドイツに学ぶべき点はここだ

ドイツ在住のジャーナリスト、熊谷徹氏は、長時間労働を止めるにはドイツをお手本にすべきだといいます。
 
日本がドイツに追いつく事は、一朝一夕では無理だが、希望を捨てずに、身近なところから変えられることを探すべきだと説きます。
 
働き方改革、ドイツに学ぶべき点はここだ

 

働き方改革、楽しくないのはなぜだろう。

サイボウズ株式会社代表の、青野慶久氏が中心となって「働き方改革、楽しくないのはなぜだろう。」をテーマに、経営者や政治家、著名人と対談するオウンドメディア。
 
考古学者のレジェンド、岡村道雄氏が縄文の思想を引用し「人間が動物として幸せに生きていくために大切なこと」を説く等、興味深い記事が多いです。
 
働き方改革、楽しくないのはなぜだろう。

 

育休男性85%の国、北欧スウェーデンの育児休暇事情(現地レポート)

スウェーデン在住の法律家、田中靖子氏が、自身の住むスウェーデンで「男性の育休取得率は約90%」がどう実現されているのか、そしてどう運用されているのかを詳細に解説しています。
 
育休男性85%の国、北欧スウェーデンの育児休暇事情(現地レポート)

 

まとめ

「働き方改革」で扱うテーマは、重要なものばかりです。
 
長時間労働の是正、賃金引上げ、非正規労働者の処遇改善、転職・再就職支援、人材育成、テレワークなどの多様な働き方、高齢者の就業促進、女性や若者が活躍しやすい環境づくり、子育てや介護と仕事の両立、外国人受け入れ等。
 
働き方は本来、働く人本人が選択するべきものです。しかし、労働市場の中で強い立場をずっと維持し、自分の働き方を主張できる人はまだまだ少ないのが実情でしょう。
 
まずは、様々な立場のオピニオンリーダーの意見を聞いて、自分自身の考え方を見つめ直すことも有意義ではないでしょうか?

 

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