AIOCRとは?OCRとの違いや導入のメリットもご紹介!
執筆: Saas辞典編集部 | |
このようにAIOCRについての疑問はありませんか?
企業がIT化・電子化への移行を進めていく中で、AIOCRを活用できると効率的な移行が可能です。
しかし、AIOCRは多くの提供業者から販売されているため、最も自社に適している商品を見つけるのは難しいですよね。
そこで、本記事ではそもそものAIOCRについてや、AIOCR導入のメリットについてを解説します。
また、おすすめのAIOCRについてや 企業がペーパーレス化するために必要なステップ についてもご紹介!
ぜひ最後までお読みください。
- AIOCRとはAI技術を利用した文字読み取りシステム
- おすすめのAIOCRは「 CLOVA OCR 」!
- AIOCRの導入によって主に入力業務関連が簡略化可能
- AIOCRはRPAと連携することでさらに業務を効率化できる!
- AIOCR導入の際の比較ポイントは読み取れる文字の種類
〇本記事をお読みの方には以下の記事もおすすめです。
AIOCRとは
AIOCRは、AIを搭載していることで高精度での文字の読み取りができます。
AIOCRが読み取れる文字は通常の帳票だけでなく、不定形フォーマットのものや手書きの文章の読み取りも可能です。
また、従来のOCRの特徴として「シンプルな文字ほど誤認しやすい」というものがあります。
しかしAIOCRはAIの学習機能によって文字を補正し高精度での読み取りが可能です。
特に日本語のような複数の字体が組み合わさった言語の読み取りの場合、AIOCRは素晴らしく活躍してくれるでしょう。
もちろん100%の精度での読み取りは難しいです。
それでも、AIOCRでは従来のOCRのように読み取った文字の確認業務は大幅に簡略化できます。
AIOCRとOCRの違い
AIOCRとOCRの一番の違いは何でしょうか?
結論から述べると、AIOCRとOCRの一番の違いは「文字の読み取り精度の高さ」です。
もちろんAI技術を搭載しているかどうかも違いの1つではあります。
しかし、OCRとして販売されているシステムの中にも一部でAI技術が活用されていることもあるようです。
一概にAIが搭載されているかどうかでは、違いであるとは言い切れません。
AIOCRはAI技術の活用により、高精度での様々な文字の読み取りが可能であることが1番の特徴であると言えるでしょう。AIOCRの機能について
それではAIOCRの機能について紹介していきます。
文字の読み取りを行うシステムであるAIOCRは具体的にどのような機能を持っているのでしょうか。
それでは1つずつ見ていきましょう。
正確な文字の読み取り
AIOCRの機能の1つ目は、「 正確な文字の読み取り 」の機能です。
AIOCRはAIを搭載している分従来のOCRよりも高い精度での文字の読み取りができます。
また、文字を読み取れば読み取るほどデータがシステム内に蓄積され、さらに高い精度での読み取りも可能です。
さらに、事前にデータを入力しておくことで学習させ、複数分野での高精度な読み取りを実現させることもできます。
AIOCRは使えば使うほど業務の効率化に繋がることも魅力の1つですよね。
非定型フォーマットの文章の読み取り
AIOCRは 非定型フォーマットの文章の読み取りも可能 です。
従来、OCRでは「どこにどのようなことが書いてあるのか」ということを帳票ごとに設定しておく必要があります。
しかし、この文章フォーマットは取引先ごとによって変わる場合もあるため、帳票の設定に時間が取られていました。
そんななか、AIOCRは帳票設定を行わなくても非定型フォーマットの文章を読み取れます。
もちろん帳票設定が必要な場合もありますが、通常のOCRと比べて簡単な設定のみで文章の読み取りが可能です。
RPAなど他システムとの連携
AIOCRの機能の3つ目は、「 RPAなど他システムとの連携 」が可能なことです。
RPAとはコンピューター上で行う人間の操作を模倣し、業務の効率化を図ることができます。
RPAは、具体的にはシステム間のやり取りで発生する人間の操作を代行するシステムです。
AIOCRとRPAを連携させることで、AIOCRで読み取ったデータを他システムに自動で移行させることもできます。読み取ったデータをデータバンクに自動で保管させることもできるため、RPAとの連携機能は欠かせない機能の1つですよね。
おすすめのRPAについては以下の記事を参考にしてください。
AIOCRを用いて効率化できる業務とは?
AIOCRを活用して最も効率化できる業務は、 非定型の文章、または手書きの文章を扱うことが多い業務です。
例えば医療機関では診断書や問診表など、文章フォーマットは定型でも手書きなことが多いものもありますよね。
従来のOCRでは手書きの文章を正確に読み取ることが難しく、医療機関への導入は難しいとされていたようです。
しかしAIOCRの登場により、手書きの文字でも読み取れるようになったことで入力業務の削減が可能となりました。
また、AIOCRは医療機関だけでなく、公共料金の申込書など、特に手書きの文書の読み取りが必要な場所で活躍しています。
もし自社が非定型の文章、または手書きの文章をよく扱っている場合はAIOCRの導入を検討してみてはいかがでしょうか。AIOCRを導入するとできること
AIOCRを導入により、他ツールとの連携や業務のペーパーレス化が可能です。
RPA,MAツールとの連携
AIOCRは高機能な文字読み取りシステムであり、導入することで業務の削減や効率化が望めます。
しかし、業務の削減や効率化はあくまで間接的なものであり、AIOCR本来の機能と密接したものではありません。
そこで、AIOCRの機能で紹介したように、RPAと連携することでデータの入力→保管までのフローを自動で処理できます。
さらに、AIOCRとMAツールと連携させることによりマーケティング業務の半自動化も可能です。
AIOCRによって情報の入力業務を自動化し、他ツールとの連携でさらに業務を効率化できることはとても魅力的ですよね。RPA、MAツールについての詳しい情報は以下の記事をお読みください。
AIOCRで業務のペーパーレス化
AIOCRを導入することで業務のペーパーレス化もできます。
企業がペーパーレス化するために必要なステップは以下の2ステップです。
- スキャナーやAIOCR等を準備する
- 電子化したデータを保存できる環境を整備する
企業がペーパーレス化するためには、まずスキャナーやAIOCR等、資料の読み取りに必要なデバイスを用意しましょう。
このとき、スキャナーは机の上におけるような小型のものを購入しておくと使いたいときに使えるので便利です。
また、AIOCRは後述するAIOCRの比較ポイントを参考に選定し導入して下さい。
企業がペーパーレス化するために必要な次のステップは、 電子化したデータを保存するための環境整備 です。
せっかくスキャナーとAIOCRで読み取ったデータを、もう一度コピーして紙で保管していてはあまり意味がありませんよね。
そこで、電子化したデータは社内サーバーの共有ファイルなどに保管できると良いでしょう。
共有ファイルにデータを保存しておくことで、必要なデータを必要な時に適切な人員が自由にデータを得ることが可能です。
また、会議の時なども情報の共有がしやすく、実務の面でも得られるメリットは多くあります。
読み取ったデータを保管する際は、アクセスしやすく利便性の高い共有ファイル等で保管するようにしましょう。AIOCR導入のメリット
それではAIOCRの導入によって実務上どのようなメリットがあるのでしょうか?
以下では主に3つのメリットについて紹介します。
入力作業の削減
まずはじめにAIOCR導入のメリットとして挙げられるのは、「 入力業務の削減 」です。
AIOCRの機能は文字の読み取りであり、従来のように文章データを手作業で入力する必要がありません。
もちろん場合によっては多少の帳票設定が必要な場合もありますが、大幅な作業時間の削減が見込めます。
また、入力業務の作業時間を削減できることによって作業人員を絞ることも可能です。
よってこれまで入力業務を担当していた人員を他の業務に回すことも可能であり、会社全体の利益にもつながります。
入力済み資料の確認、修正業務の削減
AIOCR導入のメリットの2つ目は、「 入力済み資料の確認、修正業務の削減 」です。
メリットの1つ目である入力業務の削減と同様に、入力済み資料の確認や修正の業務が削減できます。
これによって従来5人で行っていた作業が1、2人で行えるようになるなど、業務の効率化が望めるでしょう。
紙の資料の削減
紙の資料が削減できる こともAIOCR導入のメリットの1つです。AIOCRの導入によって、従来は紙で管理していた資料も電子化して保存することができます。
そうして電子化した資料はクラウド上で保管可能なため、資料の管理業務の削減も可能です。
また、クラウド上の資料に簡単にアクセスできるようにすることで、紛失のリスクも削減できます。
業務の効率化と同時にリスクの削減もできることも魅力の1つですよね。AIOCRの種類について
続いてAIOCRの種類について紹介します。
ひと口にAIOCRといっても種類があり、それぞれで適するものが異なっているんです。
AIOCRの導入についてお考えの場合は、ぜひ参考にしてください。
手書き文字に強いタイプ
AIOCRの種類の1つ目は、「 手書き文字に強いタイプ 」になります。
このタイプのAIOCRでは日本語のみに限らず、手書きのアルファベットや数字にも対応している場合が多いです。
また、記号に対応させることも可能であり、ディープラーニングによって業界用語へ対応させることもできます。
もし、上記のような医療機関の診断書などの読み取をさせたい場合は、手書き文字に強いタイプのAIOCRを導入しましょう。
印字に強いタイプ
AIOCRの種類の2つ目は、「 印字に強いタイプ 」になります。
印字は手書き文字に比べて、読み取りの難易度が低く、高速・高精度な文字の読み取りが可能です。
また、異なるフォーマットの場合でも自動で処理してくれるところも魅力的ですよね。
印字に強いタイプのAIOCRは、一度にたくさんの書類を読み込ませ、手早くデータ化したい場合におすすめです。
手書きにも印字にも対応できるタイプ
AIOCRには「 手書き文字にも印字にも強いタイプ 」のものも存在します。
このタイプのAIOCRは、印字と手書き混合の書類でも高速・高精度な文字の読み取りが可能です。
両方に対応可能な理由は、クラウドワーカーに入力させていたり、手書き文字と印字の両方のAIで対応している場合もあります。
手書き文字にも印字にも強いタイプのAIOCRは、印字と手書き混合の書類を大量に処理したい場合におすすめです。
失敗しない!AIOCRを選ぶポイント
それでは導入するAIOCR選定のための比較ポイントについて紹介します。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
読み取れる文字の種類
AIOCRの比較ポイントその1は、「 読み取れる文字の種類 」です。
導入するAIOCRを選ぶときは、自社の書類でよく使われている文字の種類がAIOCRと対応しているかを注意しましょう。
例えば、自社では印字の書類が多いのに手書きに強いタイプのAIOCRを導入しても使いこなすことが難しいですよね。
また、今後書類の種類が増えることが予想される場合もあるかと思います。
そういった場合は、 思い切って手書きにも印字にも対応できるタイプのAIOCRを導入しましょう。
コストパフォーマンスはどうか
コストパフォーマンス についても導入するAIOCR比較の際の重要なポイントです。販売されているAIOCRによって料金体系は異なり、月額制や従量課金制、またはその両方の制度が取られています。
そこでおすすめなのが、自社が月に何枚の書類を読み取らせる予定なのかをシミュレーションしておくことです。
例えば、自社で月に4,000枚の書類の読み取りをしたいとします。
この場合、1枚10円の従量課金制のAIOCRと月額30,000円のAIOCRでは、後者の方が月額で見ると安くなりますよね。
もし機能面や実用面で不満がなく、 書類の読み取り枚数の多い会社の場合は、月額制のAIOCRの導入がおすすめです。
他システムとの連携について
AIOCRの比較ポイントその3は、「 他システムとの連携について 」です。
上記で紹介したように、AIOCRはRPAやMAとの連携により、さらなる真価を発揮します。
どのような業種、企業でも業務の効率化は利益に繋がりますよね。
他システムとの連携機能についても他2つのポイントと同様に重視しましょう。
おすすめのAIOCR6選
それではおすすめのAIOCR5選を紹介します。
それぞれで異なった特徴があるので、導入するAIOCRを探すときの参考にしていただけると幸いです。
smart OCR
出典:https://clova.line.me/clova-ocr/
smart OCRは株式会社インフォディオが提供しているAI OCRです。
AIによる高精度の読み取り機能で、フォーマットが異なる書類でも共通の項目を抽出してデータ化できます。
さらに、5日間の無料試用期間も利用できることから、自社へのマッチングを確認してから導入ができます。
- AIによる高精度の読み取り機能であらゆる書類や画像を正しくデータ化
- 5日間の無料試用期間があり、すぐに高機能AIOCRを試せる
- 導入支援を含む各種サポート体制が充実している
CLOVA OCR
出典:https://clova.line.me/clova-ocr/
CLOVA OCRはLINE株式会社が提供しているAIOCRです。
CLOVA OCRは作業時間だけでなく、 確認や承認業務を含んだ業務プロセス全体の効率化が可能 になります。
また、かなりの種類の帳票の読み取りが可能であり、名刺や請求書に関しては特化型のAIOCRがあるなど高性能です。
さらに、30日間の無料試用期間も利用できることから、AIOCRを初めて使う人でも安心して利用を開始できます。
- 世界最高水準の認識精度であらゆる書類や画像を正しくデータ化
- 最短2営業日での導入が可能であり、誰でもすぐに高機能AIOCRが利用できる!
- 導入支援を含む各種サポート体制の充実により安心して利用可能
- 初期費用がなく、月額55,000円~で利用可能(要問い合わせ)
eas
出典:https://www.uluru-bpo.jp/eas/
easは株式会社うるるBPOが提供しているAIOCRになります。
easの1番の特徴は、 OCR技術と人の力の融合によって、クセのある手書き文字でも99%以上の認識率を達成 している点です。
手書き文字対応のAIに加え、複数のクラウドワーカーによって手書き文字を読み取る仕組みになっています。
また、確認や修正の作業もAIOCR側で行ってくれるので、待っていれば自動的にデータが納品されるようです。
さらに、導入後のワークフローシステム構築支援サービスもあり、始めから手厚いサービスを受けることができます。
- 豊富な種類の帳票に対応しており、24時間対応のクラウドワーカーと共同で読み取り業務を行う
- クラウドワーカーに渡される情報は細分化され、個人情報の保護を徹底
- 個別のサーバーが用意されるため他のユーザーの行動によって自社の業務が妨げられない
- 最短で1週間での導入が可能
- データ化業務の90%が削減可能
- 初期費用50,000円と月額50,000円~で利用可能(要問い合わせ)
AnyFormOCR
出典:https://www.hammock.jp/anyform/
AnyFormOCRは株式会社ハンモックが提供しているAIOCRになります。
AnyFormOCRの1番の特徴は、 プログラミング知識が無くても帳票設計ができる ことです。
さらに実務で便利な各種機能を搭載しており、既存のAIOCR以上の導入効果を実感できるでしょう。
また、連携機能も豊富であり、RPAを含む各システムとの連携も可能です。
- プログラミングなしで帳票設定可能
- 確認画面のレイアウトが設計可能
- OCR結果のデータ出力設定を変更可能
- 2つのAIOCRエンジンに加え、第3のエンジンとして手書き文字エンジンを搭載
- 読み取った帳票を、帳票に含まれたキーワードから振り分け可能
- 料金についてはお問い合わせください
Tegaki
出典:https://www.tegaki.ai/
Tegakiは株式会社コージェントラボが提供している、手書き文字に強いタイプのAIOCRになります。
Tegakiの1番の特徴は、なんといっても 独自OCR技術による高精度の手書き文字の読み取り です。
独自開発のAI技術を利用しており、ディープラーニングによって崩れた文字でも認識して読み取ることができます。
Tegakiは手書き文章を扱うことが多い企業にぜひおすすめしたいAIOCRです。
- 独自OCR技術による99%を超える文字認識率
- クラウド、またはオンプレミス形態での導入が可能
- 使い勝手の良いインターフェイスで誰でも高精度のOCRが可能
- 料金についてはお問い合わせください
AIスキャンロボ
出典:https://AIOCR.ai/lp/
AIスキャンロボはネットスマイル株式会社が提供している、印字に強いタイプのAIOCRになります。
AIスキャンロボの1番の特徴は、 AIが自動で帳票を判定し、最適な個所を読み取ってくれるシステムを搭載 しているところです。
さらに、各種RPAとの連携機能も搭載しており業務の効率化に重点を置いたシステム構成となっています。
また、ドキュメント読み取り時のテンプレートを自動で判別することが可能です。
加えてテンプレートの作成代行までも請け負ってくれるため、より一層自社業務に集中できます。
- AIが自動で最適な読み取り箇所を選定
- 読み取りテンプレートの作成代行や、自動判別が可能
- クラウドで常に最新のサービスが配信され、カスタマーサービスの利用も可能
- バラバラの帳票も複合機でまとめてアップロードすることで、1枚のCSVファイルとしてダウンロード可能
- 料金についてはお問い合わせください
AIOCRの導入事例
それでは実際にAIOCRを導入した企業の例をいくつか紹介します。
株式会社パソナグループ|CLOVA OCR
引用:https://clova.line.me/case-studies/pasonagroup/
株式会社パソナグループでは、自社は海外のみならず日本の中でもIT化の波に遅れているという実感からDX推進を始めました。
DX推進は、自社のIT化を加速させるための策であり、その一環としてAIOCRであるCLOVA OCRを導入したようです。
また、導入の目的の中にはITに懐疑的であった社内の雰囲気を、AIの力の実感で変えていくというものもありました。
結果的には 高性能なCLOVA OCRのおかげもあって社内のIT化は進み、ユーザーからも高い評価を受けているようです。
そして、株式会社パソナグループではコロナ禍の在宅ワークでも充分に業務ができるような環境の整備にも成功しました。
また、株式会社パソナグループでは、この成功体験からさらにDX推進を進めていこうという考えがあるようです。
タキゲン製造株式会社の場合|AnyFormOCR
引用:https://www.hammock.jp/anyform/jirei/jirei_takigen.html
タキゲン製造株式会社は8,000種類以上の商品を扱い、その商品の受注の60%をFAXで行っていました。
しかし、扱っている商品の絶対数の多さから非常に注文のパターンが多いです。
また、試作品や特注品の注文を受けることもあるため、さらに注文のパターンは複雑化してしまいました。
そして、その注文パターンの多さから、FAXで受け取った注文書の入力に多くの時間を割いていました。
そこで導入したのがAnyFormOCRというAIOCRです。
AnyFormOCRの導入によって FAXで送られてきた注文書をそのままAIOCRに掛けられるようになりました。
これによって、タキゲン製造株式会社では入力業務の大幅な削減に成功しました。
具体的には年間5,000時間の入力業務が削減され、現在ではOCR担当者がチェックの作業をするのみとなっているようです。
これを可能にしたのも、帳票設定が簡単であり、かつ、99.7%の精度を誇るAnyFormOCRの力が大きいとしています。
また、タキゲン製造株式会社は今後もこの成功経験を活かし、定期的な改革によって継続的な成長を目指していくようです。
AIOCR導入についての注意点
それでは最後にAIOCR導入の上ではどのような点に注意すべきなのかをご紹介します。
以下では特にAIOCR導入の2つの注意点について詳しく見ていきます。
読み取り精度は100%ではない
AIOCR導入の注意点の1つ目は「 読み取り精度は100%ではない 」ことです。
確かに、AIOCRはAI技術を搭載したOCRシステムであり、その高い読み取り精度は特徴の1つといえます。
それでも、なかなか100%の読み取り精度の実現は難しく、確認や修正の業務が必須です。
特に、日本語の手書き文字の認識率は低くなりやすい傾向にあります。
例えば「ン」と「ソ」などのビジュアルが似ている文字の認識ミスが起こるかもしれません。
この認識ミスはAIに文章を学習させることである程度対策はできますが、それでも完全な対策は難しいと言えるでしょう。
本当に自社にAIOCRが必要かどうか
本当に自社にAIOCRが必要なのか 検討することも、AIOCR導入の際の注意点の1つです。AIOCRを導入することで確かに書類の電子化はしやすくなり、その結果、業務効率の改善が期待できます。
しかし、そもそも書類の電子化があまり必要でない場合はAIOCR導入の効果が実感しにくいです。
あまり使用する機会がないままにAIOCRを導入してしまうと、利用料金ばかりかかってしまうこともあります。
上記のことから、 事前にAIOCRの導入によってどのような効果が望めるのか検討してから、導入するかを決めましょう。
AIOCRについてのまとめ
本記事ではAIOCRとはについて紹介しました。
AIOCRとは AI技術を活用した文字読み取りシステム のことです。
AIOCRを活用することで、入力業務やその周辺業務の大幅な簡略化が望めます。
また、RPAやMAなどのツールと連携することでさらなる業務の効率化も可能です。
自社の中で入力業務が大きな負担になっていると感じる場合は、AIOCRの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
- AIOCRの導入によって入力業務を大幅に削減し、効率化できる!
- さらなる業務の効率化のためには、RPAやMAツールと連携できるAIOCRを導入しよう
- AIOCRの中には手書き文字と印字、それぞれに適したタイプのものが存在する
- 企業がペーパーレス化する上で重要なのは、電子化した情報へのアクセス性
- 導入するAIOCRを比較するときはコストパフォーマンスについても注意しよう
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